10月は健康強調月間!人生100年時代に「健康資産」を育てよう

「見えない財産」──健康という資産を育てるストーリー

人生100年時代と健康のパラダイムシフト

「貯金を増やす」「資産を築く」──こうした資産形成の言葉はよく耳にします。しかし、人生を豊かに生きるために、最も基本で、かつ見落とされがちな“資産”があります。それが 健康 です。

たとえば、年を重ねたとき、元気で動ける期間(=健康寿命)が長ければ、趣味や旅行、家族との時間、社会参加などを楽しむ余裕があります。逆に、健康を損なったら、体力や時間を病気・介護対応に割かれることになり、自由や選択肢が狭まってしまいます。

10月は「健康強調月間(生活習慣病予防普及月間)」です。この機会に、健康を「資産として育てる」心構えを改めて持ちたいものです。

事例で見る、健康を育む/支える仕組み

以下は、自治体・企業・地域で実践されている「健康という財産を育てる」取り組みの実例です。こうしたモデルは、個人としてもヒントを得られます。

▶ 自治体レベル:地域住民全体の健康寿命延伸に向けて

  • 栃木県では働く世代の健康づくりを推進するため、従業員の健康づくりに積極的に取り組む事業所を「とちぎ健康経営事業所」として認定しています。
    とちぎ健康経営事業所認定制度について
  • 岡山市では「健康寿命延伸」に向けて、食育・健康相談・訪問指導・介護予防をセットで行う事業を展開。
    岡山市公式サイト
  • 滋賀県では、従業員の食生活見直し、健康経営認定取得支援などを通じ、「健康寿命延伸プロジェクト」の優良事例を公表しています。
    滋賀県公式サイト

こうしたプログラムは、元気な高齢者を増やすだけでなく、医療費削減や地域活性化にもつながります。

▶ 企業・職場レベル:従業員も “ 健康投資 ” の主役に

職場での支援があると、個人の健康行動へのハードルが下がり、継続につながりやすくなります。

今日からできる「健康という財産を育てる」アクション

以下は、誰でもすぐに始めやすい具体的な習慣です。「今」を変える小さなステップが、将来の健康資産につながります。

領域 具体アクション 効果・ポイント
運動 週3回、30分の有酸素運動(早歩き・ジョギングなど)+筋力トレーニングを併用 サルコペニア(筋肉減少)を防ぎ、健康寿命を支える基礎となる
健康寿命を延ばす「運動」のポイント
食生活 バランスのよい食事(野菜・魚・発酵食品など)、減塩・適正カロリー メタボリック対策・体重管理・血管健康をサポート
禁煙・節酒 タバコをやめ、飲酒は適量に 喫煙・過度な飲酒は多くの生活習慣病リスクを高める
睡眠・休息 睡眠時間・質を整える、適切な休息を確保 免疫力・修復力・認知機能維持に重要
定期健診・検診 健康診断・がん検診・血液検査などを適切に受診 異常の早期発見・リスク管理につながる
社会参加・心の健康 趣味・地域活動・交流を持つ、ストレスケア 心身両面の健康を支える要素

これらを義務≒日々の支出ではなく、「将来への健康資本投資」として位置付けられたら、モチベーションにつながりやすくなります。

参考リンク:信頼できる健康情報・支援制度

健康寿命を育てる健康に関する情報は玉石混交ですが、一次情報や公的機関の発信を活用すると安心です。以下はおすすめのサイト・制度リンクです

 

健康資産の成長をめざして

健康資産健康という資産は、目に見えにくく、短期で実感しにくいかもしれません。でも、長い目で見れば、最もリターンの大きな「投資先」の一つです。

10月の健康強調月間をきっかけに、まずは自分や家族の健康を見直す時間を持ちましょう。そして、このテーマを周りに伝えることで、社会全体の “健康リテラシーの底上げ” にもつながります。


※本記事は、執筆時点における一般的な情報提供を目的としており、個別の状況に対する助言や判断を行うものではありません。実際のご判断に際しては、必ず関係法令や専門家の意見をご参照ください。また、専門家のご紹介もいたしますのでお気軽にご相談ください。

この記事を書いた人

今井 賢司
今井 賢司終活カウンセラー1級 写真家・フォトマスターEX
終活サポート ワンモア 主宰 兼 栃木支部長。立教大学卒。写真家として生前遺影やビデオレター、デジタル終活の普及に努める傍ら、終活カウンセラーとして終活相談及びエンディングノート作成支援に注力しています。

また、「ミドル世代からのとちぎ終活倶楽部」と題し「遺言」「相続」「資産形成」といった終活講座から「ウォーキング」「薬膳」「写経」「脳トレ」「筋トレ」「コグニサイズ」などのカルチャー教室、「生前遺影撮影会」「山歩き」「キャンプ」といったイベントまで幅広いテーマの講座を企画開催。

こころ豊かなシニアライフとコミュニティ作りを大切に、終活支援に取り組んでいます。栃木県宇都宮市在住。日光市出身。

終活カウンセラー1級
エンディングノートセミナー講師養成講座修了(終活カウンセラー協会®)
ITパスポート
フォトマスターEX

- 近況 -
・「JAこすもす佐野」「栃木県シルバー人材センター連合会」「宇都宮市立東図書館」「塩谷町役場」「上三川いきいきプラザ」「JAしおのや」「真岡市役所」「とちのき鶴田様」「とちのき上戸祭様」「栃木リビング新聞社」「グッドライフ住吉」にて終活講座を開催しました
・JAこすもす佐野にて生前遺影撮影会を開催します

終活相談・講座のご依頼はお問い合わせフォームからお願いします。
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終活相続ナビに取材掲載されました
・下野新聞に取材記事が特集掲載されました(ジェンダー特集
・リビングとちぎに取材記事が一面掲載されました(デジタル終活)

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