with コロナ時代の「終活ノート」活用法
「エンディングノート」書いていますか?
緊急事態宣言も全国的に解除になり、「新しい生活様式」での日常がスタートしています。まだまだ気を緩めることはできませんが、それでも少しずつ良い状況に向かっている様です。
新型コロナウイルスの問題は、私たちの暮らしや仕事にも大きな影響を与えるものになりましたが、この時代の変わり目に是非目を向けていただきたいのが、終活ノート(エンディングノート)です。
終活というと、人生の終焉・終末を連想させ、縁起でもないとおっしゃる方もいらっしゃいます。確かにそう思われるのも仕方がないところがあるのですが、私たちは決して終活を「縁起が悪いもの」とは考えておりません。「人生の終焉を考える事を通じて、今、そしてこれからをより良く、自分らしく生きる活動」と考えています。
終活ノートには、現状の備忘録、ご家族へのメッセージ、といった終焉の準備といった面のほかに、実は、過去の振り返り(人生の棚卸し)、未来の目標設定、といった自分の人生について記入する欄も多くあるのです。
今回の緊急事態宣言という初めての経験を通して、生活やお仕事の環境が変わった、ご家族への想いが変わった、という方も多いのではないでしょうか?これらの環境や気持ちの変化を整理するのに、実は終活ノートが活用できます。
今回は私たちがセミナー等でご紹介している「私の終活ノート」の記入事項に合わせ、今整理しておきたいポイントについて、いくつかご案内したいと思います。終活サポート ワンモア制作のオリジナルエンディングノートです。
自分について・連絡先リスト・葬儀やお墓・財産状況など(ウイルスに感染した時のことを考える)
1か月近く日常生活から隔離された場合、身の回りの事、仕事関係の事で出る問題はどのようなことがありますか?
また最悪隔離されたまま亡くなった時、葬儀やお墓・相続の方法等は決まっていますか?
資産の状況について
経済情勢の悪化で株式や不動産の資産価値が目減りしています。また、事業を営まれている方は特に今後の事業計画や収支見込みも大きく変わる可能性があります。
いま一度確認しておくことが必要です。
ご家族や大切な人への思い
今回私たちは緊急事態宣言下で離れて暮らす家族に会えないという経験をしました。逆に同居のご家族と過ごす時間は増えたと思います。
そうしたご家族や大切な方への思いに変化はありませんか?
趣味や特技について
在宅が続く中で、料理に目覚めたとか、日曜大工を始めたとか、新しい自分を発見したり、今まで時間がなくてできなかったことを新たに始めたりしたということはないでしょうか?
今後の目標
「私の終活ノート」には今後の目標を記入する欄があります。最近は旅行に行くとか、人に会うという行動が移動制限により制約されました。海外旅行などは当面難しそうで、やりたい事が必ずしも今できないという時代になりました。
今後の目標にも変化が出ると思いますし、それ以外でもやりたい事はできるうちにやっておきたいものです。終活ノートと向き合うことではそんな事を考える機会にもなりそうですね。
エンディングノートは人生の棚卸し
今回取り上げたこれらの事項は、いままさに多くの方が考え方や思いに変化を感じている事柄ではないでしょうか?
感染者が増え続けていた頃は先も見通せないという状況だったと思いますが、緊急事態宣言も解除され、「新しい生活様式」の下で少しずつ日常を取り戻していくという時期になりました。このタイミングで一度、ご自身の人生の棚卸しを兼ねて、終活ノートの記入を始めてみてはいかがでしょうか?
この記事を書いた人
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1級ファイナンシャル・プランニング技能士/CFP®️・終活カウンセラー・相続診断士
旅行代理店・大手保険会社勤務を経て、現在は終活支援ネットワークのカウンセラーとして、終活・相続に関する相談業務やセミナー・イベント等の企画運営で活動中。
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- エンディングノート2020.05.30with コロナ時代の「終活ノート」活用法