司書が薦める終活本|人生後半を整えるおすすめ書籍

終活を前向きに考えるためのおすすめ本

本を読んで終活を考える

Yumi Takasaka
Yumi Takasaka
初投稿の髙坂です。図書館司書をしています。
おすすめの終活本をはじめ色々なお話をしていきたいと思います。

 

「終活」と聞くと、どこか身構えてしまう方もいらっしゃるかもしれません。
ですが、本来の終活とは人生の終わりの準備ではなく、これからの時間をより心地よく、自分らしく生きるための整えでもあります。

家族や友人との関係を見つめ直すこと。
これからの時間の使い方を考えること。
お金や住まいについて安心を準備すること。

その一歩となるよう、さまざまな角度から考えることができる本をご紹介します。

学生から人生設計を見直したい人までおススメの1冊

『LIFE SHIFT(ライフ・シフト)~100年時代の人生戦略』

リンダ・グラットン/著 東洋経済新報社 2016年
人生100年時代に必要な「学び直し」「多様な働き方」「人とのつながり」を重視する生き方について書かれています。年齢に縛られることなく,自分の価値を高めながらキャリアを組み替えるヒントが詰まっており,学生から人生設計を見直したい人までおススメの1冊。

 

Kenji Imai
Kenji Imai
「人生100年時代」という言葉が産まれるきっかけとなった本です。私もよく講座やコラムで取り上げています。
ライフ・シフトは、長寿社会を豊かに歩んでいくためのキーワード。若い方にもぜひ手に取っていただきたい一冊です。

人生の豊かさを考える

ギブアンドテイク『GIVE&TAKE「与える人」こそ成功する時代』

アダム・グラント/著 三笠書房 2014年
人の生き方は「ギバー(与える人)」「テイカー(奪う人)」「マッチャー(公平を重視する人)の三つに分類し人生の豊かさは他者との関わり方によると説いてある1冊。

終活を進めるうえで,自分がどんな関わり方を選び,どんな人間関係を未来に残すのかを見つめ直すきっかけになります。

大切なお金のことも考える

『私の老後のお金大全 一番シンプルで堅実な人生後半のお金の備えガイド』

井戸美枝/著 日経BP 2025年
複雑な制度や手続きについてシンプルにまとめられている本です。

公的年金を老後資金の土台と位置づけ,仕組みや受給額の増やし方をわかりやすく解説してあります。

老後の不安を減らし,自分らしい生活を実現するための実用性の高い1冊。

自分らしい老後を考える

シニアの趣味『結局,人生最後に残る趣味は何か』

林望/著 草思社 2024年
”リンボウ先生”こと林望氏のエッセイ。

作家であり国文学者。古典文学の研究者としての顔を持ちながら、エッセイストとしても長年活躍してきた著者は、どこか飄々としながらも「好きなものをとことん味わう」姿勢を大切にしてきた人です。

本書では、人生の終盤において本当に残るものは何かを、軽やかな筆致と知的なユーモアを交えて語ります。
流行や世間体ではなく、「自分が心から楽しいと思えること」を持ち続けることの大切さが伝わってきます。

人生の終盤を穏やかに,そして自分らしく生きるためのヒントが満載の1冊です。

 

本を読むことからみえてくるもの

まずは一冊手にとってみてください。
終活は、「終わりの準備」ではなく、これからの日々の暮らしを心地よいものにするための第一歩です。

本を一冊読むこと。
そこから、ほんの少し実行してみること。

その小さな一歩が、未来を少し明るくしてくれるかもしれません。
自分らしい時間を大切に、今日という一日を輝きをもって心地よく重ねていけますように。

 

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この記事を書いた人

髙坂 由美
髙坂 由美
図書館司書・防災士

図書館司書として、長年にわたり地域の皆さまと本を通じて向き合ってきました。
また、防災士として「いざという時」に備える大切さを学び、日々の安心を支える活動にも関わっています。

短歌の会に所属し、日常の中でふと心が動いた瞬間や出来事を言葉に紡いでいます。
短歌は、表現する喜びだけでなく、自分自身の内面を静かに見つめ直す時間でもあります。
年齢を重ねるほど味わいが深まる趣味としてとして大切にしたいと考えております。

これまでの経験や学びを活かしながら、人生の終わりを“準備”ではなく“これからをよりよく生きるための時間”として捉え、地域における終活の大切さや心構えを、わかりやすく丁寧にお伝えしてまいります。

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